松戸市小金清志町の家 フレーミング工事 屋根断熱
現在現場では小屋組が完了し、屋根断熱~屋根下地、そして防水紙まで進んでいます。
来週からは、窓の取り付け~外壁の断熱施工が始まります。
その前に屋根の断熱についてです。
前回のブログでイシマツさん(いつもご愛読ありがとうございます)より、屋根での断熱と天井面での断熱についての質問を頂きました。
私たちの住宅は2×4工法で建築していますので、本来は充填断熱で行うのが基本です。
何故かというと、壁の構成自体がBOX構造となっていて断熱材を入れるスペースも兼ねているためです。しかし、充填断熱を隙間なく、また正確に施工するには手間と資材をかけないと私が思っている性能は出ないので、時間をかけて施工をしていました。
しかし私自身、充填断熱に限界も感じていたところもあって、4年前から「外張り断熱」に切り替えたわけですが、2×4工法の場合、外部の金物を締める為には荷重(屋根など)を掛け、十分落ち着いたところで金物を閉めなければなりません。
しかし、工法的には屋根が終われば大工さんは断熱を張らなければなりません。
しかし、外張り断熱を張るためには金物が締め終わっていなければならないという工程上の問題がありました。
そこで大工さん達は、屋根が終わると窓廻りの施工、屋根屋さんは大工さん達が終わってすぐに荷(屋根)を掛けるという、ベストタイミングの工程を組み、荷重の落ち着きの時間を作っています。
全ての建物で、荷を掛けて、落ち着かせるという工程は必要で、外壁合板の場合でも1~2mm程度下がるのが普通です。
建築現場で、外壁合板が途中で離れているのはその為で、合板と合板の間隔は通常6mm開けます。
話が少しそれてしまいましたが、今でも「2×4工法で外張り断熱とは、珍しいですね?」と言われますが、熟知してれば熟知しているほど簡単な事ではありませんでした。
さすがに職人さん達も慣れてきたようですが、天候の事もあり、現場を管理する横山の頭の痛いところだと思います。
さて、屋根の外張り断熱についてです。
私たちが使っている外張り断熱ボードは、アキレス外張り断熱という商品です。
アキレス(靴の方が有名?)は、日本でもいち早く外張り断熱に着目して住宅評論家の南雄三先生などと連携して製品を開発、現在に至っています。
私が所属する’次世代エコロジー住宅研究会’を主催しているのもアキレスなのです。
現在のボードは、Q1ボードという従来のボードに比べ断熱性能がUP、そして遮熱性能も大幅にUPしました。
性能だけとれば、日本ではトップの断熱材なのです。(価格が少々高いのが難点・・)
このボードは冬場は基より真夏にその真価を発揮します。
しかし、最近の夏は地球温暖化の影響か?異様に暑くなってきました。
そこでオリジナルの「屋根2重断熱」を考え、スタンダード仕様にしたわけです。
長くなりすぎたので、続きは次回にでも!
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