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2009.05.21

松戸市小金清志町の家 フレーミング工事 2階壁と小屋

少し間が空きましたが現場は順調に進んでいます。

現在現場では小屋(屋根下地)の作成と屋根の「外張り断熱」の施工が進んでいます。

今日はその前の段階、2階の壁作製と小屋組についてです。

R0010841 写真は壁の製作風景です。

ツーバーフォー工法の最大の特徴は、壁を床の上で作る事が出来るという事です。

1階床~1階壁~2階床~2階壁・・と作業が続くのですが、床は壁作製の為の’作業台’になるわけです。

アメリカやカナダでは、ツーバーフォーという工法名はありません。ツーバーフォー工法とは日本名になり、本場では「プラットホーム構法」といいます。

プラットホーム????駅のホームをプラットホームといいますよね。語源は、それです。

線路などに沿って乗降に便利なように適当な高さに築造する構築物が、プラットホーム。

雰囲気が似ていますよね。

バルーンフレーミングも実は一つの構法なのですが、やはり作業の流れは同じです。

R0010848 R0010849壁が出来るとこのようになります。

そして・・・

壁起こしです。

このように一面の壁を作り、起こすを繰り返し壁全体を作ってゆくわけです。

2階の壁が全て出来ると建て入れ(垂直)を見て全てを緊結し、上部の天井根太~小屋組に移ります。

R0010857 弊社の住宅は、次世代省エネ基準の中の項目である、気密(C値)が0.5c㎡/㎡以下(平均0.3)と他社の追随をゆるしません。

その秘密がこの写真にある白いテープ状のもので、わざわざアメリカから取り寄せている’フォームテープ’という物。

屋根と壁の接合部分は、隙間が出来やすく埋めるにも一苦労があります。これを隙間が出そうな部位にあらかじめ装填する事により省エネ性能に大きく関わる’気密’を確保しています。

気密測定などしていない住宅会社がほとんどですが、弊社では義務。そして情報開示もしています。

R0010871 という事で、現在の建物の状況です。

大分、形が出来てきました。

お施主様も毎週のように週末見学に来ているようですので形が出来てくると感慨深いものがあると思います。

現在、屋根の外張り断熱の施工が始まっていますので、次回は屋根の断熱についてご説明しましょう。

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コメント

こんばんは。次回は屋根の断熱の説明のようですので、その前に質問しておきます。以前、M社長は2階の天井を充填断熱するのは難しいため、発泡させる断熱方法(アイシネン)にすると書いていました。リフォームのはなしでしたでしょうか。
屋根を断熱するのと天井の断熱(小屋裏は使用しないとして、屋根は断熱なし)では、特に夏の暑さに違いはでるのでしょうか。

投稿: イシマツ | 2009.05.21 22:50

イシマツさん、こんにちは。

イシマツさんは、私たちのHPやブログを丹念に読んで下さっているようで嬉しく思います。
今回も鋭い質問ありがとうございます。

さて、ご質問にお答えすると、アイシネンを使ったのはご指摘のようにリノベーション工事「根戸の家」でした。

この工事では、屋根や2階の天井を壊さず断熱する必要があり、充填断熱しか選択肢がありませんでした。
天井裏での断熱というとグラスウールなどが一般的ですが、大部分の住宅では天井根太の上にただ置くだけ、それでは断熱している意味もなく、お金の無駄です。

これは正しく施工する為には天井根太の材間に入れなくてはなりません。

しかし、前記のように壊さず断熱する必要があったので屋根裏に潜り断熱でき性能も高い’吹き付け発泡ウレタン’を採用したわけです。

長くなるので、2回に分けて投稿しますね。

投稿: 宮崎 | 2009.05.22 11:19

もう一つの質問にお答えします。

屋根の外張り断熱と天井での充填断熱では、夏だけでなく冬場でも2階の室温が全く違います。

これは性能の差でもありますが・・

普通の住宅では夏場に於いて屋根裏の温度は60℃前後になります。天井面で充填断熱をしても性能の違いと密閉により2階室内の天井面温度は40℃以上です。
(充填断熱では材の違いによる熱の橋渡し、ヒートブリッジが大きく関係しています)

2階の寝室などが暑苦しいのは当たりまえです。

屋根面で外張り断熱をすると当然屋根を構成するタル木は室内環境となります。(必然的にロフトや小屋裏収納なども室内です)
高性能な外張り断熱でもフラットな天井面では、真夏の2階天井面温度は床面温度と比べ1~2℃高い状態です。

最近の私のデザインでは2階の天井は勾配にする事が多く、ロフト利用が多いのが現状です。

いくら外断熱してもエアコンを点けず真夏のロフトで寝るのはチョットしんどい。

本来であれば、外張り断熱を厚くすると簡単に解消出来るのですが、断熱費用、施工手間、関連資材の大型化・・などで建築費用がUPしてしまします。

そこで弊社のスタンダードは屋根2重断熱です。
外張り断熱50mm+高性能グラスウール100mm
この結果、真夏でも1時間エアコンを掛けると4~5時間は室温をキープ出来るようになりました。


外張り断熱と充填断熱の違いは簡単にお話すると
生活する場の近くで断熱するか?
離れた場所で断熱するのか?という事でしょうか。

おのずと答えが出ると思います。

また、断熱材の性能は’熱還流率’と’熱抵抗値’で図ります。

質問の答えになりましたでしょうか?

今月の30(土)31(日)の両日、「松戸市小金清志町の家」にて勉強見学会を催します。断熱の資料もありますので、お近くでお時間があればお越しください。

投稿: 宮崎 | 2009.05.22 11:55

ご回答ありがとうございました。エアコンの室外機がたくさんあったり、一部屋一部屋にエアコンがあるのをみると、夏は暑く冬は寒いのだろうなーと、思ってしまいます。
毎日、ブログや現場日誌を楽しく拝見しています。

投稿: イシマツ | 2009.05.22 16:30

イシマツさん、本当にありがとうございます。

一部屋一部屋エアコンがあるという事は、光熱費がものすごいという事です。

ちっとも省エネではないし、エコでもありません。

ども殆どが、このような住宅なのが実情です。
少しでも勉強すれば、このような事は無いと思うのですが・・・・

また質問や疑問があれば、どしどしお寄せください。
歓迎いたします。

投稿: 宮崎 | 2009.05.22 19:39

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