「松戸市幸谷の家」 完成体感内覧会とリノベーションの解説 その1
8月8・9日に行った完成体感内覧会には多くのお客様にご来場頂きました。
特にご近所の方々からすると‘同じ悩みを持つ仲間’として、またお施主様の日頃のご近所付き合いの良さを忍ばせるイベントとなりました。
工事の期間(2か月)にはご近所様には多大なご迷惑をおかけしたにもかかわらず、「問題はないですよ」「お互い様ですから」と皆様快く挨拶して頂けた事は、私たちにとっても工事が順調に行く要因でした。
本当にありがとうございました。
さて、このような工事の内覧会では経緯や工事内容の解説が重要となります。
「お施主様の希望」や「なぜ?このような工事になったのか?」などの経緯から始まり「既存住宅の問題点」「耐震改修の意義と方法」「なぜ断熱や気密が重要なのか?」など一通りの説明が無いと、「ただ綺麗にしただけ」のリフォーム工事に捉えられてしまうからです。
まあ、‘きれいにする’だけの工事であればどこの会社でも出来ますし、私たちでなくてもいいわけで、私たちが携わるからには‘他社では真似の出来ない’設計と工事になります。
前置きはこれ位にして、お施主様のリフォーム工事に至る動機は実にシンプルなもので、「日当たりの向上と結露対策&住み心地の良さの追求」そして「効率の良い冷・暖房を目指した断熱の強化」で、ほとんどの住宅や居住者が抱える大きな悩みです。
そして次に大きかったのが「住宅ローン減税」と「リフォーム減税」。
過去最大の減税や軽減は‘時限制度’なので、いずれ工事をするならば今が絶対お得です。
お施主様も「今やらなければ、いつやるの?」という位の意気込みでした。
さて上記の悩みは、小手先の提案では簡単には解決できません。
総じて言えば「安心して快適に暮らせる家」を求めているからで、最新の正しい知識と技術が要求されます。
相談時に持ってこられた図面を見て、私は上記の悩みの前に「耐震」という大きな問題がある事をお話し、窓の配置や壁の配置、そして構造などを含めた、将来まで快適で安全に暮らす事の出来る‘間取り変更’をお勧めし、現地調査の後、現在の住宅の耐震診断を行いました。
結果は0.65。数値的には1.0が最低限の安全値ですから、新耐震以降(S56年)の住宅としてはかなり悪い数値でした。
そこで、日照と収納などの使い勝手・壁の位置や構造を考えた間取りを提案。
この中には、趣味のロードバイクの収納(インテリアとして壁に掛けてデザインとする)やご主人の些細な夢であった書斎(スタディルーム)、そして最大の問題点の収納場所(W・I・C)をクリア(既存住宅の7倍の面積を確保)し、その上L・D・Kを広く見せる工夫や明るさを確保するなど、自分で言うのも何ですが100点満点の提案が出来、その通りの出来栄えとなりました。
最高の耐震を備えた上での精密な耐震診断の結果は1.64と完全な安全値となりました。
次回は改修のポイントを紹介いたします。
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